先天欠損に対してのインプラント治療

  • インプラント

みなさま、こんばんは。院長の佐藤公麿です。

突然ですが、皆様は先天欠損という言葉をご存知でしょうか?

先天欠損とは、本来子供の歯(乳歯)が大人の歯(永久歯)に生え変わる中で、何らかの要因により

大人の歯が作られず、その部分だけ乳歯が残った状態になることや、乳歯が抜けてその部分だけ歯がない状態になることを言います。

先天欠損によって、歯並びが悪くなるリスクや、咬み合わせや見た目の問題が生じることがあります。

(元々の顎の大きさによっては、先天欠損があっても治療が必要ない場合もあります。)

 

永久歯の先天欠損が生じる頻度は 約10%ほど であり、下顎の方が起こりやすいと言われています。

(日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査,小児歯科学雑誌 ,2010より改変・引用)

 

中でも最も起こりやすいのが下顎の第2小臼歯と言われており、今回はそのような先天欠損で歯がない所に、インプラント治療を行った症例をご紹介させて頂きます。

 

 

左下第2小臼歯が先天欠損しており、1本分スペースが空いています。

歯はスペースのある方に動こうとするので、このまま放っておくと隣の歯がスペースに倒れこむ動きをすることになり、咬み合わせが悪くなる可能性があります。

そのため、歯が欠損している場合は、歯を補う治療が必要になります。

歯を補う方法として、ブリッジや義歯、インプラント、自家歯牙移植術などの方法がありますが、両隣の歯に負担をかけず、

むしろ周囲の歯の負担を軽減できる方法としては、インプラント治療か、自家歯牙移植術が有利となります。

本症例では、左下第2小臼歯部に適合する親知らずがなかったため、インプラト治療をご選択頂きました。

インプラント治療を行うことで、他の歯に力をかけず、また歯を削ったりする必要もなく欠損部を補うことができました。

咬み合わせも見た目の自然な状態を回復することができ、非常に喜んで頂くことができました。

 

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【担当医】

佐藤公麿

【治療期間】

約半年間

【治療内容】

左下第二小臼歯部にインプラント体を埋入し、その後2ヶ月の治癒期間を待った後に被せ物をしています。

現在は、定期的なメインテナンスを受けていただいています。

【費用】

自由診療 約40万円(症例、難易度によって異なる)

【リスク・副作用】

・非常に強い力で欠けることがあります。

・不良な口腔衛生や過度の噛み合わせの力など、種々の要因でインプラント体に感染が起こる可能性があります。

・将来的に、顎骨の生理的な変化に伴い、インプラントの上部構造と周りの歯の長さや歯と歯の隙間に不調和が生じ、上部構造のやり直しが必要になる可能性があります。

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(臨床写真の掲載については、患者さまに掲出の同意を得ております。)

 

 

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