失った歯を補う方法_自家歯牙移植という選択肢

Vol.51

皆さま、こんにちは。岡山市南区妹尾さとう歯科クリニック院長の佐藤公麿です。

 

 

歯を失ってしまった場合、その欠損部を補う方法としては以下の4つの方法があります。

 

  ① インプラント治療:顎骨に人工歯根を埋め込み歯を補う方法(固定式)

  ② 自家歯牙移植:欠損部に親知らずを移植し補う方法(固定式)

  ③ ブリッジ:前後の歯を削って欠損部を橋渡しで補う方法(固定式)

  ④ 入れ歯:前後の歯に金属の留め金をかけて人工の歯を補う方法(着脱式)

 

 

それぞれの治療方法にメリット・デメリットがありますが、インプラント治療と自家歯牙移植は、周りの歯に負担をかけることなくご自身の歯のように欠損部に歯を回復させることができます。

当院ではお口の健康を長持ちさせたいというご希望の患者さまには、有効な治療方法としてインプラント治療と自家歯牙移植をご提案させていただくことが多いです。

ただし,自家歯牙移植は、親知らずや噛み合わせに参加していない(使っていない)歯がお口の中にあることが条件になるため、すべての方にご提案できるわけではありません。

 

当院での最近の傾向としては、自家歯牙移植が適応の方は、インプラント治療に先立って自家歯牙移植を選択される方が多いように思います。

 

本日は、当院での自家歯牙移植の症例をご紹介させていただきたいと思います。

(臨床写真の掲載については,患者さまに掲出の同意を得ております。)

 

 

最初の症例ですが、右下の第二大臼歯を歯根破折のため抜歯を行い、その後右下の親知らずを自家歯牙移植しました。

移植後、通法に従って歯内療法を行い、自然挺出を待ってから修復治療を終え、メインテナンスにて経過観察中です。

治療は全て、保険の範囲内で対応させていただきました。

治療期間は、約3ヶ月間です。

 

 

次の症例ですが、右下の第二大臼歯が重度の歯周炎のため抜歯を行い、その後に左上の親知らずを自家歯牙移植しました。

この症例では、歯周炎による歯槽骨の吸収が著しかったため、親知らずを深めに移植し、歯内療法後に部分矯正(矯正的挺出)を行い、親知らずの歯根膜による歯槽骨の誘導を図りました。

また、歯ブラシが当てやすいように、口蓋から歯肉の移植(遊離歯肉移植術)を行い、固い歯茎(角化歯肉)を作る処置も行いました。

その後、仮歯で噛み合わせをチェックしつつ、きちんと歯ブラシができるようになったことを確認してから最終的な被せ物を入れさせていただきました。今後は、メインテナンスにて経過観察を行っていきます。

治療は、自由診療にて対応させて頂きました(約20万円)。

治療期間は、約半年です。

 

 

最後の症例ですが、右下第一大臼歯が欠損した状態で来院されました。

インプラント治療を行うか、自家歯牙移植を行うかで、患者さまは非常に悩まれていましたが、最終的に、ご自身の歯を有効利用できる自家歯牙移植を選択されました。

(患者さまが納得して治療を受けていただくまで、当院では何度もカウンセリングをさせていただいています)

右下第一大臼歯部に移植床を形成後に、残存する角化歯肉を頬側にずらして(移植した親知らずの頬側に固い歯茎を作るため)、右下の親知らずを自家歯牙移植しました。

その後、通法に従って歯内療法を行い、挺出後に仮歯で数ヶ月経過観察を行った後に被せ物を入れさせて頂きました。

今後は、メインテナンスにて経過観察を行っていきます。

治療は、自由診療にて対応させて頂きました(約20万円)。

治療期間は、約半年です。

 

 

お口の健康を守り,人生を健康で豊かに。

 

さとう歯科クリニックでは,可能な限り患者さまの体を大切にすることを心がけて治療に取り組んでいます。

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