Vol.95
皆さま、こんばんは。岡山市南区妹尾のさとう歯科クリニック院長の佐藤公麿です。
去年の話になりますが、2024年10月に北海道札幌市で開催された第67回秋季日本歯周病学会学術大会に歯科医師と歯科衛生士の合計12名で参加してきました。
ご報告が大変遅くなりましたが、この度当院歯科衛生士の松本さん(旧姓:浅野さん)が、日本歯周病学会の認定歯科衛生士試験に無事合格しました!
松本さんは、学校を卒業して新卒から当院に勤務をしてくれており、現在私が最も信頼する仲間のうちの一人です。
この試験を受けるにあたり、様々なアドバイス・ご指導・ご協力を頂いた皆さまにこの場をお借りして感謝申し上げます。
認定歯科衛生士とは?
「日本歯周病学会認定歯科衛生士」は、歯周病治療の専門的知識と高い臨床技術を持つ歯科衛生士に与えられる資格です。取得するためには、学会への所属や実務経験、指定された研修や症例報告の提出、筆記試験や面接など、厳しい審査基準をすべてクリアする必要があります。
また、単に経験年数を重ねれば取れるというものではなく、歯科医師や他の衛生士との密な連携、そして患者さんへの熱意と責任感が求められる非常に実力主義の資格です。
🦷 全国の日本歯周病学会認定歯科衛生士取得者数と割合
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全国での認定取得者数:1,431名(2024年8月1日時点)
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歯科衛生士の有資格者全体(約14万人)に対する割合は、わずか1.0%程度。
📍 岡山県の取得者数と割合
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岡山県内の認定取得者数:67名(2024年8月1日時点)
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岡山県の就業歯科衛生士(約2,961名:2018年統計)に占める割合は、約2.3%
最短の6年目での快挙
多くの歯科衛生士が10年以上の経験を経てようやく取得する中で、松本さんは最短とされる6年目での取得を果たしました。これは本人のたゆまぬ努力と、日々の診療において培ってきた確かな臨床力の賜物と考えます。
当院では、歯科医師と歯科衛生士がチームで診療を行う体制を整えており、松本さんも日々、高倍率のサージカルルーペや精密検査機器を用いた高度な歯周病管理に携わってきました。また、認定歯科衛生士の先輩である伊原さんや村田さんの存在も大きく、先輩が後輩を育てる環境が整ってきていると感じます。
認定資格は患者さんにとっての安心材料
この認定を取得していることは、患者さんにとっても大きな安心材料になります。
例えば、
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歯周病の進行を的確に評価し、適切な予防・治療を行える
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再発を防ぐための中長期的なサポートができる
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専門的な知識に基づいたカウンセリングや生活指導が可能
といったように、歯を長く守るためのパートナーとして、より専門性の高いケアが提供できるのです。
歯周病と向き合うには“チーム医療”が不可欠
さとう歯科クリニックでは、**「予防管理型歯科医療」**を軸に、歯科医師と認定歯科衛生士が連携し、患者さん一人ひとりの健康を長期にわたって支えていく診療スタイルを大切にしています。
最後に
松本さん、本当におめでとうございます。そしていつも患者様のために熱心に取り組んでくださって、ありがとうございます。
今後も、さとう歯科クリニックは地域の皆さまに信頼される医療を提供し続けられるよう、スタッフ一丸となって取り組んでまいります。日本歯周病学会認定歯科衛生士が在籍する歯科医院として、さらに質の高いケアを目指してまいりますので、どうぞご期待ください。